目が覚めました。
手術室からエレベーターで移動したことが虚ろに理解できました。
まだ麻酔が残る状態で痛いのか、何なのか良く分からない状態でした。
担当医が「3時間の予定だったけど、3時間半かかったよ。」という声は、何となく覚えています。
無事に手術が終わったことを家族にラインしました。もちろん、左手で打ちます。右手は、腫れ上がって全く自分のコントロール下にない状況でした。
夕飯も食べられず、とにかく寝ていることしかできません。情けない気持ちでいっぱいでした。
少し眠ったあと、痛みで起きました。麻酔が切れてきたのです。
痛い。痛い。ウー…
呻く私の声に、隣の女性が「大丈夫?看護士さん呼ぼうか?」とカーテン越しに声を掛けてくれました。
看護士さんが来て、保冷剤で腕を冷やしてくれました。また痛み止めを飲んだのですが、全く効き目はありませんでした。
骨折した時の痛み、麻酔なしで整骨した痛み、手術後。どれが一番痛かったかと言われたら、間違いなく手術後と答えます。
麻酔が切れた後、6時間位はまさに地獄でした。